会社員時代、すぐにキレる怒りっぽい上司がいました。
ある日の飲み会で彼が私の隣りになった時、「なぜキレるのか」、彼なりに分析した結果を話してくれました。
それを一言でいうと相手が自分の期待通りに動かないからということでした。
この上司のように自分の感情を爆発させるのは異例で、大抵の人たちは理性で自分の感情を抑えていますが、内心は上司と同じ思いをしているのかもしれません。
このように人間相手に怒りを覚える原因のひとつとして、「相手が自分の思い通りに動いてくれないこと」があります。
特に相手に期待、依存、執着しているときは、なおさらそれが増長します。
例えば
- 部下が仕事でミスをした
- いくら教えても理解しない
- 助けてくれない
- 恵んでくれない
- 慰めてくれない
- 愚痴を聞いてくれない
- 話を聞いてくれない
- 認めてくれない
- 自分の思っていたことをしてくれない
- LINEの返信をくれない
- 自分の商品を買ってくれない
自分に都合の良いことを一方的に相手に期待、依存をするのは、相手を自分の思い通りにコントロールしようとしていることにもなります。
そして自分の期待通りに動いてくれない場合は相手に対し、怒りを覚え、
その怒りを相手にぶつけてしまったら人間関係がギクシャクするし、相手にとって迷惑極まりないだけです。
また誰かに期待、依存、執着する以外にも、日常生活のほんの些細な相手の行動に不満を抱く時もあるかと思います。
例えば、お礼を言わない、気が利かない、デリカシーがない・・・
人それぞれ生まれ育った環境、性格、習慣、価値観、考え方等、何もかもが違うので自分の理想通りの人など存在しないに等しいのです。
自分自身が完璧な人間ではないのに、相手に完璧さを求めるのも自己中極まりありません。
むしろ誰にも何も期待するのをやめると気持ちが楽になります。
そして期待していないからこそ、誰かに何かをしてもらったときの喜びや感謝の気持ちは倍増します。
明日から誰にも何も期待しない生き方をしてみたら、見える景色が少しずつ変わっていくかもしれません。
誰にも何も期待せず「自分で何でもやらねば」という意識に変えていけば、自分にできることがどんどん増えていきます。
そして自信にもつながっていきます。