今の職場に、ものすごく魅力的で素敵な女性がいます。
彼女の前職はOLで事務の仕事をしていましたが、お局のパワハラに遭い、死ぬほど悩み苦しみ、退職したそうです。
彼女は相手を思いやる想像力がものすごく豊かです。
そして瞬時に相手の立場に立った言動や行動ができる天才なのです。
私が初めて職場に出勤した日、少し体力が心配でした。
私にとって肉体労働は初めての経験だったからです。
彼女はそんな私の不安を察知したかのように、自分が初めて働いた日のことをすぐに話してくれました。
「最初はあちこち筋肉痛もあったけど、慣れたら大丈夫になった」と明るく気遣ってくれたので、気持ちが一気に楽になりました。
彼女の言う通り、慣れたら肉体労働も楽勝になりました。
彼女は誰かが荷物を多く抱えて歩いているのを見かけると、小走りにかけより、荷物を持つのをさりげなく手伝ったり、
極寒の日にカイロを自分の分だけ用意するのではなく、カイロを持っていない人のために、みんなの分まで用意し、みんなに配ったり、
ほんの小さな相手の善意を見逃さずに、すかさずお礼を言ったり、
思いやりがあって優しい人は決まって想像力が豊かで、相手の立場に立った言動や行動ができます。
逆に自己中の人は、自分を中心にしか物事を見ません。
自分を中心に物事を見ると、どういう行動になるのか?
- 自分の意に沿わないこと、都合の悪いことは否定し攻撃する。
- 他者に対し、搾取したり利用することばかりを考える。
- 自分にとって使えるか、使えないかだけで交友関係を決める。
しかし成長するにつれ、少しずつ相手の視点で物事を見れるようになり、相手の気持ちや立場を想像できるようになります。
例え、自己中な行動を起こしてしまっても、相手の気持ちを想像できるようになると罪悪感も出てきます。
そして自分がやられて嫌なことは人にもしなくなります。
人に厳しいことを言われても、その人が自分のためを思って助言してくれたことを想像できると相手に対し感謝もできます。
また、相手は人間だけではなく、動物、虫、植物、地球・・・あらゆる立場や視点に立って想像することも大切です。
相手の立場や気持ちを想像する訓練は人間であれば誰にでもできます。
想像するのが難しければ、体験してみるのもひとつの手です。
例えば、昔の私は情報発信をせずに、情報を見るだけの立場にいました。
情報を見るだけの立場の時は、情報発信者がどんな思いでどういう意図で発信しているのかを想像することもせずに、ただ自分の知りたい情報を得ることばかりを考えていました。
しかし情報発信者の立場になって初めて、情報発信者の熱い思いも感じ取れるようになり、感謝の気持ちもより一層強くなりました。
相手の視点や立場に立って物事を想像することは自分自身をも成長させてくれるのです。