何かを学んでも、ただ暗記しているだけでは、その知識が自分のモノになったとはいえません。
一見、物知りなのはすごいと思われがちですが自分のモノにできていないのなら辞書と一緒です。
ある方が動画で哲学系の本をたくさん読んでいるのか、その内容を惜しげもなく発信されていましたが、
その方の身に起きた出来事への対処の仕方を聞いている限りでは、その方は哲学の内容を自分のモノにできていないように感じました。
なぜなら、その対処法が哲学的な内容からかけ離れている他力本願だったからです。
そもそも自分のモノにできていない状態で、誰かに説明したり、ネットで発信したとしても、どこか腑に落ちない説明になってしまいます。
聞きかじりの言葉をそのまま並べるだけではどこにでもある薄っぺらい文章や発言になってしまうのです。
また自己啓発系の本が世の中にたくさん出ていますが、実際にそれを読んだ人たち全員が自分のモノにできていないのも同じことがいえます。
原因として考えられるのは、テクニックばかりを覚えるだけで、テクニックの一段上の著者の思考をインストールできていないからなのです。
著者の思考をインストールするには、テクニックができあがるまでの背景や著者の体験、気づき、感覚など、もっと深いところまでを自分のモノにする必要があります。
なのでそこまで解説されている書籍が良書といえます。(それを言語化するのは難しすぎますが・・・)
しかし、この世で誰一人同じ人間はいないので、それぞれ合う合わないもあるかと思います。
あくまでも参考にしながら、自分にベストなやり方を自分で模索するのが良いかと思います。
そのためには学んだ内容を実行にうつし、その経験から得た気づきを自分のモノにするのがベストです。
また自分の過去の体験と重ね合わせても効果はあります。
たしかに必要な知識を学ぶことも大切ですが、それらを学んだだけで行動しなかったり、自分のモノにできなければ、自分自身は何も変われません。
知識は知っているだけではなく活用することで初めて生かされるのです。
こうして実体験を重ねながら、自分のモノにして言葉を吐き出すことによって初めて文章や発言に説得力と重みが出るのです。