弱い人の立場になって考えることも大切

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自分が強いと、弱い人の気持ちや立場、悩みを想像するのは難しいかもしれません。

まずは体力面での例をあげたいと思います。

会社員時代、無人限のスタミナの上司がいました。

3時間睡眠でも余裕で、深夜まで残業でき、毎日の食事が会社食堂やコンビニ弁当でも疲れ知らずなのです。

どうやら疲れを感じにくい体質のようでした。

その上司は自分が疲れ知らずなものだから、体力がなく、疲れやすい部下のつらさを全くわかっていませんでした。

深夜残業が続き、疲れ切ってボーっとしている部下に対し、「やる気がない」と勝手に決めつけ、叱りつけたりしていました。

しかし頭ごなしに弱い人を否定し、注意したからといって弱い人はすぐに強くなれるわけではないのです。

反発心をもたれてしまうだけです。

生まれつきの体質か、生活習慣か、人それぞれ原因が異なりますが、変わりたくても変われない場合もあるのです。

みんな自分と同じレベルになるべきだと思ってはいけないのです。

また精神面の例でいうと、

小学校低学年の頃、毎日私にいじわるをしてくる男子児童がいました。

抵抗しないといつまでたっても状況が変わらないのを頭ではわかっていましたが、怖くて何ひとつ抵抗できませんでした。

強い人から見ると、いじめられるのは弱いからで、強くなればいいじゃないと思うかもしれませんが、

弱い人にいきなり強くなれと言っても無理なのです。

強い人にとっては弱い人の気持ちや立場、悩みを想像するのは難しく、あまったれの根性なしに見えるのかもしれませんが弱い人なりに事情があるのです。

その人の生まれつきの性格、価値観、体質、育った環境、両親から受け継いだDNA、過去のトラウマ ・・・

みんなそれぞれ何もかもが違うのです。

なので大切なのは弱い人の気持ちに寄り添ってあげることです。

強くなるよう無理強いするのではなく、弱い人が少しでも強くなれるようなアドバイスや助言をしたり、手助けをすればよいのです。

相手の視点で、相手の立場で、相手の気持ちになって考えることが大切です。

私の経験上、本人が変わらざるを得ない出来事がこない限り、人は変わりません。

しかし人生は不思議なもので、変わるべきタイミングがきたら、変わらざるを得なくなります。

なので頭ごなしに叱るだけでは人は変わりません。

弱い人の気持ちに寄り添えない、強いだけの人は誰も救えません。

強さと優しさの両方を兼ね備えてこそ誰かを救うことができます。

私もそうなれるよう日々修業していくつもりです。

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