子供の頃、ドラゴンボールZの熱狂的なファンでした。
しかし、大好きだったドラゴンボールZから「悪を倒せば解決する」と言った思考を知らず知らずのうちに植え付けられていたことを後に知ることになりました。
ドラゴンボールZの世界では悟空たちの前に次々と強敵が現れますが、悟空が強敵を倒すことで、一旦は平和になるといったストーリーになっています。
このようなストーリーの影響を受け、悪を倒すことが正義で、「悪を倒せば全てが解決する」といった思考が徐々に植え付けられていきました。
(今回はドラゴンボールZを例に出しましたが、ほとんどのゲームやアニメ、ドラマ、テレビ番組は似たようなものです)
これを日常生活に置きかえた場合、「悪」の定義は人によってそれぞれ異なると思いますが、
例えば、自己中な人たちは「出世のライバル、恋敵、自分より優秀な人・・・等」を悪(敵)とみなし、攻撃をするので救いようがありません。
また、一般の人たちは「意地悪してくる人、攻撃してくる人、利用してくる人、騙してくる人、セクハラパワハラしてくる人・・・等」など自分に危害を加えてくる人たちを「悪」とみなします。
しかし「悪」と決めつけたら問答無用でその人を倒して解決しようとするのではなく、
なぜそのような人物が自分の目の前に現れたのか?この出来事は自分に何を教えてくれたのか?を冷静に分析することは大切です。
なぜなら自分にとって悪しき出来事のほとんどは、魂の成長を促すためのものなので、ここで分析し、気づきを得なければ根本的な解決にならないし、同じような目に何度も遭う可能性があります。
(過去記事 人間関係で苦しんでいる人へ)
また、世界的な視点で見た場合、戦争が最たる例だと思います。
第二次世界大戦中、日本人からすれば連合国は悪で、悪を倒さねば自分たちが滅ぼされてしまうといった思考にされていました。(中には洗脳されていない人たちもいたと思います)
「暴力で解決できるなら暴力団の世界が一番平和になっているはず」と言う言葉があるように、暴力では何一つ解決できないのです。
(やむを得ず相手を助けたり、自分を守らなければならない場合は別です)
誰一人として戦争に参加しなければ戦争は成立しなかったはずです。
犯罪を防ぐにも、犯罪者を法律で罰するだけでは根本的な解決にならないし、犯罪も減りません。
真の解決法はなぜ犯罪が起きるのか?原因を突き止め、解決に導くべきなのです。
ちなみに一人ひとりが理性を持ち、愛に目覚めればこの世から犯罪はなくなると思います。
また、以前の私は支配層の存在を知ったときはみんなで支配層に逆らえば、世の中が良い方向に変わると思い込んでいましたが、これも重症なテレビ病でした。
この世界は一人ひとりのレベル通りの世界になっているので、この世界を楽園にするには一人ひとりが愛に目覚める必要があります。
そもそも相手の事情を深く知ろうともせずに問答無用で自分が「悪」とみなした者を倒す行為に愛はありません。
一人ひとりが自分の言動と行動に愛があるかないかを自問自答することは非常に大切ですが、まだまだ遠い道のりだと感じます。