リアルでもネットでも人を見るとき、学歴、社会的ステータス、年齢、容姿、人気、知名度、肩書きなどの外的価値に惑わされ、
人の本質(言動と行動)のみを純粋に見ることができる人は本当に数少ないと思います。
魂が未熟な人ほど初対面の人の表面的な情報(年齢、出身大学、職業、勤め先、年収、出身地、家族構成、恋人の有無)を探り、
自分の独断と偏見、感情だけで「好き嫌い」「損得」「善悪」などのプラス、マイナスのラベルを貼り、
人の本質(言動と行動)を一切見ようとせずに、自分が貼ったラベルを元に判断しています。
時間をかけてその人の内面を知ろうとは露ほども思わないのです。
例を挙げると
会社員時代のパワハラ上司は、私がどんなに完璧な資料を作成しても必ずコテンパンにけなし、サインをせずにネチネチと責めてくるため、仕事が全く進みませんでした。
いつまで経っても私の資料にサインが入らないのを見かねた先輩がこっそり私の代わりに資料を作成してくれましたが、
私が作成した資料だと思い込んでいるパワハラ上司は、あいかわらず資料をコテンパンにけなしてサインを入れません。
資料の良し悪しは関係なく、資料を作成した人がパワハラのターゲットであればサインを入れずにネチネチ責め立てるのです。
このような未熟な人間は自分がマイナスのラベルを貼った人がどんなに頑張っても、一切認めようとしないので本当にタチが悪いのですが、
しかし、パワハラ上司のような人間は周囲からも爆発的に嫌われ、人からの信用信頼も失い、自分に入ってくる情報も真実から遠ざかったものばかりになるので、結局一番損をすることになるのです。
またパワハラ上司とは限らず、人にプラス、マイナスのラベルを貼ってしまうと
嫌いな人が良いことを言っても雑音に聞こえたり、
良い人の言うことだから間違いないと思い込み、詐欺にあったり・・・
人を客観的に見れなくなってしまいます。
耳が痛いことを教えてくれるブログにも「敵意」というフィルターを通して読むと、その人が本当に伝えたいことも理解できないし、読者への嫌味として見えてしまうので、せっかくの魂の成長からも遠ざかってしまいます。
今回はほんの一例を挙げましたが、人にプラス、マイナスのラベルを貼らない人たちでも
人が本来生きる上では全く意味のない偽の価値(学歴、収入、社会的ステータス、地位、肩書き、人気、容姿・・・)と言う曇ったフィルター越しに人を見てしまうと、
その人の本質を客観的に見れなくなってしまいます。
逆に、偽の価値観や古い常識と決別していくたびに、このフィルターの曇りが透明に近づいていきます。
人の本質だけを見ることができる誠実な人たちが増えれば増えるほど、愛のある人、人間的に素晴らしい人たちが、どんどん日の目を見ることになります。
そして、愛、優しさ、思いやりが重視される世界に変わっていき、この世界も良い方向に進んでいくことと思います。
まずは自分一人だけでも、偽の価値観や古い常識と決別し、曇ったフィルターを取り除き、人の本質だけを純粋に見れるようになることが大切です。