【小説】赤ちゃん、宇宙学校に入学する③

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※前回はこちらから→【小説】赤ちゃん、宇宙学校に入学する②

そして長年書きためていた文章をアップしていきました。

さらにブログを広めるためにもSNSを使って拡散することにしました。

また神仏に「このブログが必要な人のところに届きますように」とお願いをしました。

どこの神社、仏閣でも同じ願い事をしました。

最初はほとんどアクセスがありませんでしたが、めげずに更新し続けました。

そのうち二次曲線上に徐々にアクセス数が上がるようになりました。

そして嬉しいことにブログを宣伝してくださる方が現れたり、

ブログの影響を受けて「楽に生きられるようになった」、「自分さえよければ良いという考えを捨てることができた」という報告もいただけるようになりました。

さらに嬉しいことに私と同じような発信をする人たちが芋づる式に増えていきました。

そして数年が経った頃、自分さえよければ良いという人よりもみんなの幸せを願い、行動できる人の方が数として圧倒的に上回りました。

赤ちゃんからその事実を聞いた瞬間、感動して号泣してしまいました。

こんなに嬉しかった事は赤ちゃんが誕生した日以来でした。

その頃から人々はお互いに傷つけ合うのをやめ、助け合うようになり、

戦争、貧困、貧富の差、格差、差別、罰則、動物の殺処分、自然破壊、ブラック労働、誹謗中傷、いじめ、セクハラ、パワハラ、モラハラ、DV、詐欺、殺人、傷害、強盗、恐喝、犯罪、競争、強奪、憎しみ、傷付け合い、支配がなくなっていきました。

さらにブラック労働がなくなり、飢える人もいなくなり、誰もが毎日自分の好きなことを楽しめるようになりました。

そして人々の心が満たされるようになり、ついに自分さえよければ良いという人がゼロになりました。

その瞬間、たくさんの宇宙人がUFOで現れました。

そして先進文明の高度なすべての技術を伝授してくれました。

こうして地球は先進文明の仲間入りを果たしました。

すべてはたったひとりの赤ちゃんから始まりました。

赤ちゃんは地球が先進文明の仲間入りを果たした日に「自分の地球での役割はもう終わったから次は昔の地球のような星に助けに行く」と言い出したのです。

私は赤ちゃんに「行かないで」とお願いしましたが、もう赤ちゃんの姿はどこにもありませんでした。

赤ちゃんが去っていった後に、私は肝心なことを赤ちゃんに聞くのを忘れていました。

「赤ちゃん、あなたは一体何者だったの?」

そう夜空に向かって叫んだ瞬間、目が覚めました。

なんと今までの全てが夢だったのです。

正確に言うと、赤ちゃんの「オギャー」という産声を聞いた瞬間に気を失ったあとに起きた全ての出来事が夢だったのです。

しかし夢の中で学んだ事は決して忘れてはいませんでした。

私は夢の中で自分がとった行動と同じ行動をするつもりでいます。

そして人々の意識を変えるためにブログを始めるのが今からとても楽しみです。

自分のこの熱い思いが世界中の人々に伝搬すると信じて今日から文章を書き始めます。

ただ夢の中と違うことといえば、赤ちゃんは夢とは違い、どこにでもいる普通のかわいい赤ちゃんだったということでした。

赤ちゃんは私を見ても、にーっと笑うどころか知らん顔です。

終わり

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