今の社会では結果や社会的ステータスばかりが重視され、そこに至るまでの過程は重視されません。
会社員時代も同じでした。
上司たちからは「結果が全て」だと散々言われてきました。
結果を出すために、血と汗と涙を流しながら頑張ってきた過程は全く評価されなければ、日の目をみることもありません。
例え、誰よりも頑張っても、結果を出さなければコテンパンに叱られるだけでした。
来年の給料やボーナスの額が決まる査定でも結果や実績ばかりが問われていました。
なので心ない人たちは結果が簡単に出そうな業務を担当したいが故に上司に媚を売ったり、評価されない雑用を他者に押しつけたりしていました。
結果や実績がない人たちは出世もできなければ、給料も上がらない理不尽なシステムでした。
思い返せば、それは会社員になってから始まったことではなく、学生時代からも既にそういった環境でした。
学生時代はテストの点数だけが全てでした。
そして大学名ばかりが重視されていました。
なので知らず知らずのうちに自分が成長していく過程を楽しむことができなくなり、結果ばかりを追い求める性格になってしまいました。
そしてすぐに結果が出ないと嫌になってやめる癖までついてしまい・・・
結果が全ての社会に完全に感化されていました。
退職後、自分がどんなに頑張っても評価されなかったことが悔しくて悶々としていた時期もありましたが、
だいぶ後になって、入社前に比べていろんな面でたくさん成長できたことに気がつきました。
なので結果が出なければ、今までの努力が無駄ってことはないのです。
努力したことや経験したことは必ず自分の財産になります。
結果が全てと言う思考は取り払うべきなのです。
楽して結果を出すことばかりを考える人が増えているのも、このような社会システムが原因だと思いました。
本来は夢や目標に向かって頑張っている時が一番、心が満たされ、楽しい時なのかもしれません。
そんな過程を疎かにするのは本当にもったいないことです。