「戦い」ほど無駄なものはないと感じたので記事にしてみました。
最初に結論を言うと、戦いからは良いものは何ひとつ生まれません。
戦いに勝っても恨まれるし、負ければ苦しみや悔しさでいっぱいになります。
戦いを放棄してこそ、人間関係が良好になり、ストレスのない日常を送ることができるのです。
戦いと言えば一番やってはいけないことは戦争です。
戦国時代の武将で心穏やかに暮らし、幸せだった武将はひとりもいません。
日本は原爆を落とされて戦争が終わりました。
戦争は多くの人々の命を奪い、多くの人々が苦しむだけでした。
戦争は二度としてはならないと遺言のように言い残して亡くなった戦争経験者の方々の言葉は真実で尊いです。
身近なところでも戦いはたくさん繰り広げられています。
会社員時代、常に誰かと言い争いばかりする同僚がいました。
相手の気に食わないところがあったら、本人に直接文句を言い、そこで喧嘩になったら、理屈をこねて、いつも相手を言い負かしていました。
その同僚は口論では相手を言い負かすのが得意ですが、相手を納得させたり、相手の考えを変えたことはただの一度もありませんでした。
相手も口論に負けたからといっても、決してその同僚には従わず、彼を嫌い、裏で彼の業務の協力を拒否するようにまでなりました。
いくら口論で相手を打ち負かすことができても、何かを得るどころか恨まれて嫌われるだけです。
言い争いで勝っても、相手の考えを変えることは不可能なのです。
私自身も戦いは無意味だと頭ではわかっていますが、自分の価値観と真逆な人を見て憤りを感じると、無意識のうちに敵対心を持ってしまっていることが多々ありました。
そういう時は
- 戦いは本当に必要なのか?
- 戦うことで相手の価値観を変えることができるのか?
- 戦うことで何かを得られるのか?
- 戦うことで相手も自分も辛いだけなのでは?
と自分に言い聞かせて自分を律しております。
学校教育では幼い頃からテストの点数で順位を競わせたり、運動会、受験戦争等、ありとあらゆるところで勝負ばかりさせられる環境が用意されています。
会社員時代もライバル会社の商品を研究させられ、ライバル会社を出し抜いて勝つことばかりを植え付けられていました。
さらにライバル会社に勝ち続けないと生き残れないという価値観までも植え付けられていました。
そのたびに「勝てない自分は価値がない」という価値観になっていくので、今考えるとぞっとします。
退職後、戦いから抜け出せた今は、ストレスがなく毎日がとても幸せです。
これからは世の中から「戦い」がどんどんなくなり、代わりに「協力」がどんどん増えていくことを願っています。