井戸水の開通

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日本の水道水の塩素量は世界一で、他にも有害物質も含まれていると言われています。

さらに、水道民営化になれば水道料金も引き上げられてしまうので、これからの時代は、食料だけではなく水の自給も視野に入れておく必要があると思います。

田舎に移住する前は、定期的にペットボトルに湧き水を汲みに行っていました。

田舎の移住先の物件を選ぶ際も『近くに湧き水がある、もしくは井戸付き物件である』ことは必須条件にしていました。

そして、井戸付きの今の家を選びましたが、後に深さ4mの浅井戸であることがわかりました。

浅井戸とは10m程度の深さまでの井戸のことをいいます。

地表に近いため、周りの環境により水質や水量が変化しやすく、土壌汚染されている場所では、飲み水には適しておらず、主に散水や雑用水などの生活用水として利用されています。

深井戸とは30メートルより深い井戸で硬い岩盤の下の地下水を利用するもので、周囲の影響を受けにくく安定した水量と水質が得られます。

私の家は、標高800mの山の中のポツンと一軒家で周囲には農薬、化学肥料が使われている畑もなく、土壌汚染の原因となるものがないので、浅井戸でも飲用可能なのではと思っていました。

家を購入した当初は、浅井戸の他に、井戸水を汲み上げるための電動式井戸ポンプとキッチンに井戸水用の水栓(蛇口)が一つ、庭にも井戸水用の水栓柱が一つありましたが

電動式井戸ポンプは10年以上も使われていなかったからなのか、電源を入れても稼働しないので、キッチンの井戸水用の水栓からも、庭の井戸水用の水栓柱からも井戸水が出ませんでした。

当時、家のリフォームの際、リフォーム屋さんが「井戸水を家の中に引き込むのはNGという決まりがあったような気がする」と言い、井戸水を開通する工事は乗り気ではなかったのでリフォーム屋さんに井戸水の開通を依頼するのはやめました。

しかしこの時、リフォーム屋さんが勘違いをしていたことが後になってわかりました。

水道法によると、水道水と井戸水の配管を別々にしている分には全く問題なく、あくまでも水道水と井戸水の配管を共同にして水道水と井戸水を混ぜるのがNGだそうです。

なぜなら水道水の配管は、他の家や公共施設、病院などにも繋がっているので、どこかの家の井戸水の不純物や雑菌などが水道水に混じることで、他の家や公共施設、病院の水道水にも拡散される場合があるからです。

そしてリフォームで、キッチンを新品に交換する際に、井戸水用の水栓は撤去されたので、家の外に井戸水の配管が切られた状態で地面から剥き出しになりました。

その後、井戸水を開通させるためにネットで水道工事ができる業者を探し見つけることができました。

業者は井戸の蓋をスライドさせ、井戸の中を見せてくれました。(私の場合は井戸の蓋は重すぎて自力では開けられませんでした)

業者が井戸の深さを測ったところ、深さ4mであるのがこの時にわかりました。

井戸水は緑色で濁っており、ゴミのようなものも浮いて、蜘蛛も井戸の中のヘリについており、決してきれいな状態ではありませんでした。

井戸と井戸の蓋の間が少し欠けていて、小さな隙間が所々にあり、そこから蜘蛛などの虫が侵入しているようでした。(後に蜘蛛を出した後にエアコンパテでその隙間を塞ぎました)

井戸と井戸の蓋の間の小さな隙間をエアコンパテで塞ぐ

そして業者に井戸ポンプを新品に交換してもらい、井戸ポンプが稼働しましたが、庭にある井戸水用の水栓柱が壊れているようで、その水栓柱からは井戸水が出ませんでした。

しかし、剥き出しの切られた配管からは井戸水が出たので、業者がその井戸水を私物らしきマグボトルに採水し、水質検査に出した結果、色度、濁度、有機物等、一般細菌、大腸菌が水質基準に不適合でした。(もっと井戸水を大量に流出した後に、きれいなボトルに採水しなくていいのかと内心思っていました)

水質検査した項目(11項目)

業者はこの結果では、井戸水は飲用どころかトイレ以外に使い道が無いと諦めモードの返答だったので、それ以上を依頼するのはやめました。

その後、知人に別の業者を紹介してもらい、外の剥き出しの切られた配管に井戸水用の水栓柱を取り付けてもらい、庭の井戸水用の水栓柱も新品の不凍水栓柱に交換してもらい、2箇所の水栓柱から井戸水が出るようになりました。

庭に取り付けてもらった井戸水用の不凍水栓柱

業者は井戸の配管は昔の鉄管ではなく、プラスチック系が使われているので、錆など心配しなくていいと教えてくれました。

その後、井戸水で洗車したり、収穫した野菜の泥を軽く落とす程度に活用していましたが、その後、大雨が降り、大きな木の板で蓋をしていたのですが、脇から水が入り、井戸ポンプが浸水し、稼働しなくなってしまいました。

浸水して再起不能になった電動式井戸ポンプ

井戸ポンプは元々、前の住人が物置きの中に設置していましたがリフォームの際、物置を撤去したので、雨水を凌ぐ屋根がなくなり浸水してしまいました。

井戸ポンプは一度浸水すると再起不能になるそうです。

業者に井戸ポンプを新品に交換してもらい、浸水しないよう井戸ポンプの周りに囲いと蓋をつけてもらい、その後は浸水することはなくなりました。(蓋の中央の穴から雨水が入らないよう普段はビニールシートを被せています)

電動式井戸ポンプの囲いと蓋

その後、井戸水を様々な用途で使いたくなり、井戸水を出せば出すほど、井戸水の濁りや汚れは井戸水と一緒に外に排出され、きれいになっていくのではと思い、

二日間、井戸水を出し続けてみた所、ついに井戸水が枯れてしまい、水栓柱から井戸水が出なくなりました。

浅井戸の場合、井戸水を出し続けていると井戸水が一時的に枯れてしまうことを後になって知りました。

しかし、井戸水が枯れたことにより、井戸水の濁りや汚れも水栓柱から出し切ったことにもなります。

その後、枯れてから5日後に再び、井戸水が出るようになりました。

再び出るようになった井戸水は透明できれいに見えたので、長年の濁りや汚れが除去されただけではなく、二日間、井戸水を出し続けたことにより、井戸の配管の内部もきれいになったのではないかと期待のようなものを持ちました。

そして、いちかばちかで業者に家の中のキッチンと洗面台と洗濯機の3箇所に井戸水用の水栓の取り付けを依頼しました。

お風呂はユニットバスなので壁に穴を開けて水栓を取り付けるのは無理とのことで断念しました。

キッチンと洗濯機用の水栓を取りつける際、家の外壁に穴を開け、家の中まで貫通させ、その穴に井戸水用の水栓を取り付け、外の井戸の配管を延長し、取り付けた水栓の給水口に接続しました。

キッチン 井戸水用の水栓を取り付けるために開けた穴
キッチン 向かって左側が井戸水用の水栓、中央が水道水の水栓、向かって右側が浄水機能付き水道水の水栓
洗濯機用 向かって右側が井戸水の水栓

洗面台の下の収納の壁に外の井戸水の配管と接続するための穴を開け、そこから上の水栓に繋ぐための配管を接続しました。

洗面台の下の収納の壁に外の井戸水の配管と接続するための穴を開ける
洗面台 向かって左側が井戸水の水栓

また、井戸水の配管が外にあるので、真冬でも凍結しないようにヒーターをテープで巻き付けてもらいました。

そして、業者に水質検査できる検査機関を聞いてみた所、最初の業者が検査に出した機関とは違う検査機関を教えてもらいました。

その検査機関に電話で問い合わせてみた所、検査の流れは、検査機関に直接行き、検査項目を決めた後に井戸水を採水するための専用の容器を受け取り、井戸水をその容器に採水したら、採水した日に持参するという流れでした。

早速、検査機関に行き、検査項目を決めました。

通常の検査は前回と同様の11項目だそうですが、念のため検査項目を26項目にしてみました。

そして3種類の採水用の容器を受け取りました。

空の採水用の容器

後日、キッチンの井戸水を採水し、検査機関に持参しました。

キッチンの井戸水を採水

採水した水を送るのではなく、採水した日に直接持参させるといった徹底ぶりでした。

一週間後に検査結果が届き、結果は大腸菌以外は全て水質基準をクリアしていました。

水質検査した項目(26項目)

大腸菌があっても煮沸すれば飲用しても大丈夫とのことで、とても嬉しかったです。

前回の結果よりもはるかに改善されていたことから、一度井戸水を全て枯らしたことで、井戸水の濁りや汚れが取り除かれたのかもしれません。

さらに井戸の周りに土壌汚染の原因となるものがないのも功を成したようでした。

最初の結果を鵜呑みにし、飲み水にするのを諦めなくて本当に良かったと思いました。

そして今では、お風呂とトイレ(簡易水洗トイレ)、食洗機以外は井戸水を使うようになりました。

また、井戸水を使うことで水道水の浄水器のカードリッジも購入せずに済みます。

井戸水を飲用や料理に使うようになってからも今までのように体調良好で、むしろ母はお腹の調子が良くなったと言っています。

洗濯も井戸水にしてからは衣類は着ていて気持ち良く感じるようになりました。

今回は、井戸水用の水栓を家の中に3箇所取りつけ、井戸水の配管を延長し、水栓の給水口に接続する工事でしたが、

理想を言うと水道水を停止し、お風呂やトイレ、食洗機も含めて、家中の全ての水道水の水栓から、井戸水が出るようにしたかったので、その旨を業者に相談していましたが、

業者いわく、家中の水を全て井戸水に切り替えるのであれば、今の浅井戸では井戸水が枯れてしまうこともあるので、深井戸を新たな場所に掘る必要があるとのことでした。

さらに深井戸はボーリングで掘る必要があり、ボーリング車はかなり大きいので、私の家に続いている細い道路だと通れないとのことでした。

また、水が出るまで掘り続けるので、掘る長さにもより料金が変わってくるそうです。

さらに今使っている浅井戸用の電動式井戸ポンプでは、深井戸の井戸水を吸い上げられないそうで、高価な深井戸用の電動式井戸ポンプにしなければならないそうです。

さらに深井戸用の電動式井戸ポンプを稼働させるにはかなりの電力も必要になるので、家庭用の電力では賄いきれないので外部から電力を調達する必要もあるそうです。

深井戸を掘るにはハードルが高いと思いました。

浅井戸でも、周りに土壌汚染の原因となるものがなく、水質検査で基準を満たせば、飲用水になります。

電動式井戸ポンプは、電力もソーラーパネルなどで賄えば停電しても困りません。

また、地方自治体も税金を活用し、地域ごとに深井戸を掘れば、災害時も困らないのではと思いました。

水は地球に元々あるものなので、お金を出さなければ水の供給を止められるのもおかしな話で、外国に国民の血税をばら撒くくらいなら、水道水を無料にしたり、深井戸を地域ごとに掘れば安心安全な水を皆が飲めるのにと強く思いました。

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