田舎暮らし(初夏編)

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田舎に移住してから、初めての初夏を迎えました。

6月に入り、いよいよ暑くなってきたら次の日は寒くなったり、標高の高い山なので日によって寒暖差を感じることも多く、植物にとって過酷な季節なのかもしれません。

日によって肌寒い日が数日間続くこともあり、野草や野菜などの成長も平地に比べ、約一か月ほど遅れているのを感じます。

●お茶づくり(スギナ、ヨモギ、ドクダミ)

スギナ、ヨモギ、ドクダミなどの野草が畑や家の周辺に沢山生えていて摘み放題なので、最近はお茶づくりにハマっていました。

スギナとヨモギは共存して生えています。

ヨモギとスギナ
ドクダミ

摘んで、何度もキレイに洗って、乾燥させるだけでお茶にできます。

スギナは小さ過ぎず、大き過ぎず、適度に成長したものがお茶として最適です。

適度に成長したスギナ
収穫したスギナ

ヨモギは、種類が豊富な上に、小さいヨモギや大きいヨモギなどさまざまですが、新芽が出たばかりの小さいヨモギの方が虫が葉の裏についていないのでキレイです。

ヨモギの葉の裏は白毛が密集しているため白っぽく見えます。

ヨモギはトリカブト(毒草)に似ていると言われていますが、トリカブトの葉の裏には白毛がないため、そこで見分けがつくかと思います。

ヨモギの種類(葉の表)
ヨモギ(葉の裏)
小さいヨモギ

葉の表裏を一枚一枚点検しながらキレイな葉を摘むようにしているので、時間がかかりますが、ヨモギは天ぷらで食べても美味しいです。

ドクダミは白い花が咲いた頃が摘み時です。

ドクダミ

茎が硬いので、ハサミでカットして摘んでいます。

収穫したドクダミ

葉を乾燥させるのに、綺麗な青空の日は天日干しにし、完全乾燥させるためにプチマレンギ(食品乾燥機)を使用しています。

天日干し
プチマレンギ(食品乾燥機)

三種類のお茶は、それぞれ独特の風味があり、とても美味しく、身体に嬉しい効果効能があります。

左からスギナ茶、ヨモギ茶、ドクダミ茶

田舎の人たちは雑草として扱っているので非常にもったいないと思いました。

●小梅の梅干しづくり

元々、畑の中に小梅の木がありました。

小梅の木

ハシゴに登っても手が届かない位置に実がなっているので、木には可哀想ですが、木の枝を棒で軽く叩いて実を落とし、拾うようにしています。

ほんのり色づいている実は軽く叩くだけでも落ちてくれます。

数日かけて、合計約10Kgほど収穫し、天然塩で梅を漬けました。

一つ一つヘタを取るのが少し大変でした。

自然に落ちていた実は傷んでいる部分を取り除き、梅ジャムにしました。

木が高くなりすぎないよう剪定が必要です。

シソの葉は、元々畑の数か所に自生していたものを大きい葉だけを収穫し、梅の水が上がった頃に、シソの葉を2度塩もみして一緒につけました。

収穫した小梅
梅漬け
自生しているシソ

自生しているシソの葉だけでは足りないので、赤紫蘇の種を撒きましたが、最近ようやく芽が出てきました。

赤紫蘇の芽

●自然農の野菜作り

無農薬、無肥料ですが、カブ、人参、ゴボウ、小松菜、レタス、大根、キャベツ、ブロッコリー、インゲン、枝豆、赤紫蘇が発芽し、今もスクスクと育っています。

葉物野菜は虫に食われたりしていますが、今の所、特に虫対策はしていません。

大根と小松菜、レタスを収穫して食べましたが、自然栽培&採りたての野菜の美味しさには感動しました。

大根はサラダ、葉は味噌汁や炒め物、小松菜は油炒めにしています。

食後もものすごく元気で、野菜一品とご飯だけでも満足感を感じるので、自然栽培の野菜は本当に栄養価が高いのがわかります。

大根は大体直径5cmぐらいになったら収穫しています。

売っている大根よりも小さく、収穫が遅れるとスが入りますが、それでも大根も葉っぱもものすごく美味しいです。

中にはとう立ちした大根もあり、かわいい花が咲いたので、後に種を採取する予定です。

大根の花

小松菜とレタスの収穫は、根ごと引き抜かずにハサミで茎をカットし、根はそのままにしています。

小松菜
レタス

カットしたところから、また葉が生えてくるので、根を引き抜いて収穫するのはもったいないと思いました。

何回ぐらい葉が再生してくれるのか、楽しみです。

カブの種は、すじまきで1〜2cm間隔で撒いたので、発芽した後に混み合い、間引きが必要でしたが、間引きがものすごく嫌だったので、移植ゴテで根を切らないよう土ごとすくい、空いている畝に移植しました。

移植したカブの芽は当初はぐったりしていましたが、後に元気になりました。

しかし、移植していない芽に比べ、ずっと小さかったのですが、今では移植していないカブの葉よりも大きくなりました。

移植したカブの葉
移植していないカブの葉

間引きせずに移植して本当に良かったです。

元々間引きする必要のない間隔で種を撒けば間引きしなくて済みますが、密に播種した方が発芽率が上がるというので、やってみましたが、次回からはもう少し間隔をあけて種を撒いてみようと思いました。

ジャガイモも、間引きした芽を移植した時の葉はぐったりしていましたが、今ではとても元気です。

間引きした芽を移植したジャガイモの葉

ジャガイモの葉は所々、てんとう虫に似ているテントウムシダマシという虫に食われているのを目撃しています。

テントウムシダマシ

テントウムシダマシはオレンジ色ですが、本物のてんとう虫は、光沢があり、黒い斑点の数がテントウムシダマシより少ないのです。

てんとう虫はアブラムシなどを食べるので、よもぎの葉に付いているのを見かけます。

てんとう虫

ジャガイモの収穫も楽しみです。

●ミニ田んぼ作りの失敗

以前、ミニ田んぼ作りについて「雨水が引かない」と書きましたが、それから数日後に雨水が徐々に引いていき、数日後には水が完全に引いて土が乾いてしまいました。

底の叩き方が足りなかったのか、水が浸透しやすい土質が所々にあったのか、苗を植えるまでには至りませんでした。

●子鹿との出会い

朝、畑仕事をしていたら、山に立てられている青いネットの柵の向こう側からガサガサと物音がしました。

物音のする方を見ると一匹の子鹿が見えたので驚きと感動でドキドキしました。

子鹿は周辺の野草を食べているようでしたが、子鹿の様子がよく見えないので、畑から出て、柵に近づいてみました。

私が子鹿に近づく間に、子鹿は山の中に帰りかけていましたが、私が柵のすぐそばに辿り着くと子鹿は振り返り、再び私がいる場所まで戻ってきてくれました。

子鹿は私のすぐそばまで寄ってきて距離は2メートルぐらいしか離れていません。

野生の子鹿を間近で初めて見て、なんて可愛いんだろう!と感動感激で胸がいっぱいになりました。

子鹿は警戒心のカケラもなく、物珍しそうに私やスマホを見ていました。

子鹿があまりにも可愛く、時々スマホから目を離し、子鹿と見つめ合っていました。

その後、子鹿は再び野草を食べ始め、五分ぐらい経過した後、山の奥に帰っていきました。

子鹿と私の間に柵があったからなのか?人間に対し、あまりにも警戒心のない子鹿が心配になりました。

どうか人間が仕掛けた罠にかかりませんように!

どうか人間に撃たれませんように!

どうか山の中で、幸せに暮らせますように!

と祈るばかりです。

●動物避けネットの改造

当初は高さ1mの動物避けネットを張っていましたが、鹿が2m近くジャンプできるのを聞き、ネットの高さが2メートルになるよう改造しました。

前回立てたポールとポールの間に長さ240cmの支柱を立て、前回張ったネットの上に、さらに高さ1メートルのネットを張りました。

雨上がりだと、土が柔らかくなっているので支柱を土に楽に刺すことができました。

支柱とネットを固定するのにタイラップや針金を使いました。

脚立に乗ったり、苦戦しながら日数をかけて完成させました。


田舎で暮らして半年が過ぎましたが、まだまだ未知のことが多く学ぶことも多く毎日飽きることなく楽しく暮らしています。

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