無償で人に施していると協力者が増えていく

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先日、私の住んでいる所から少し離れた地域ですが、移住者が急激に増えたという生の声を聞きました。

自給自足を目指す人たちが少しずつ増えてきているのかもしれません。

しかし、極力お金を使わない生活を意識してみると、自分の生活スキルの無さが嫌というほど曝け出されるかもしれません。

たとえば、格安で売られている空き家は屋根も赤く錆び付いていたり、水回りが使える状態ではなかったり、家の中も外もボロボロで人が住める状態ではない場合が多いのでリフォームは必須だったりしますが、

リフォームのスキルがある人や、ネット情報や動画、書籍などを参考に自力でリフォームする力量のある人は、お金は材料費だけで済みますが、リフォームを業者に依頼する場合は、家の状態にもよりますが、補助金が出てもかなりの額のリフォーム代が必要になります。

また、畑付き物件とは言っても、畑にタイヤやドラム缶、錆び付いたトタンやその他の不用品等が散乱していたり、地中に埋まっていたり、人が通れないぐらいの木の枝や茅株、草、蔓が生い茂り、荒れ放題だったりするので、畑の再生は避けて通れなかったりする場合もあります。

畑付きの空き家を購入しても、リフォームや不用品の片付け、畑の再生などで、すぐに自給自足生活をスタートできるとは限りません。

私の場合は家の中のリフォームではお金を使いましたが、リフォームをしていない箇所や家の外側の修繕、屋根と雨樋の掃除、井戸の開通、畑の再生、大木の枝の剪定、畑や庭に不法投棄されていた数々の不用品の処理などでは近くの畑のおじいさんに無償で助けて頂き、沢山の助言と知恵を頂いたり、おじいさんの知り合いの専門の方たちを紹介して頂いたり、おじいさんの口添えもあり格安にしてもらったりしました。

おじいさんがいなければ、生活スキルのない私は自分では対処できないが故に、ほとんどを業者に依頼し、大金を支払うことで解決していたかもしれません。

おじいさんに助けられ、精神的にも物理的にも感謝してもしきれません。

おじいさんは大工さん、建築士、水道屋さん、農家の人たちなど、生活に直結する職業の方たちの知り合いが多く、誰もがおじいさんには協力的です。

おじいさんは畑を3ヶ所借りて趣味で野菜を作っていますが、自分が作った野菜を沢山の人たちに無償で配っているようです。

しかし、おじいさんは誰とでも仲良くなれるわけではなく、特に相手から金を搾り取ろうとする金の亡者とは、どうしても仲良くなれないと言っていました。

おじいさんは生活に必要な知識とスキルが豊富なだけではなく、人脈も豊富なので、いざお金の価値がなくなっても余裕で生きていける人だと思いました。

おじいさんの人脈がなぜこんなにも多く、沢山の人たちから慕われているのかと、私なりに考えてみました。

・高齢で身体が動かない人たちの家の草刈りや畑仕事、家の修繕などを無償で手伝っている

・自分が作った野菜を沢山の人たちに無償で配っている

・好奇心旺盛で疑問に思ったことは人に聞いたり、調べたりするので、非常に物知りで話していてとても勉強になる

・人の意見を否定せずに尊重する(支配層の存在や悪事を話しても難なく受け入れ、食べ物や特に調味料に気をつけるようになった。テレビが洗脳装置であることもすぐに理解してくれた)

・説教することは皆無で、的確な判断力を駆使しながら有益なアドバイスをする

・惜しげもなく、様々な貴重な道具を貸してくれ、道具は買わずに共有しよう!と言ってくれる

・ユーモアがあるので話が面白い

・常に相手の立場に立って考え、人への気遣いを欠かさない

・人のことを根掘り葉掘り聞かない

・義理人情があつく、感謝の気持ちを忘れない

・人の悪口を言わない

・自慢することは皆無で、常に謙虚

おじいさんの人柄や無償の施しが、自然と多くの人脈を増やしていったのかもしれません。

おじいさん自身は誰かの手伝いをする度に身体を動かし、スキルもつき、知識も増えていくので自分にとってもありがたいことだと言っています。

今回は、おじいさんのスキルと人脈のおかげで、リフォーム以外では、あまりお金を使わずに乗り越えることができましたが、ただおじいさんに感謝して終わりにするのではなく、私もおじいさんを見習い、困っている人たちに無償で施していきたいと改めて強く思うようになりました。

今は、貧困化が加速しているので、極力お金を使わず、みんなで協力し合うことは大切です。

しかし『無償で人に施しなさい』と言っても、みんながみんな、実行できるとは限りません。

人から貰うことばかりを考えていると周りから敬遠されたり去られたりしますが、その原因が自分自身であることに気づかずに、相手ばかりを恨んでいては何の解決にもなりません。

他者を責めたり、批判する人は沢山見かけますが、自分の非を認め、反省する人は滅多にいません。

去っていく人を恨むのではなく、まずは自分を客観視し、反省し、自分自身のレベルを上げることに尽力し、出来ることを増やしていくことです。

おじいさんを見ていると、人に優しくしたり、無償で施し続けていると、必要な物や人脈が巡り巡って自分に返ってくることがわかりました。

損得感情無しで困っている人たちに救いの手を差し伸べるような、そして人間のためだけではなく、地球全体の幸せのために行動できる心優しい人たちが増えていくことを願ってやみません。

PS

菊芋は素晴らしい効能が沢山あり、菊芋のサプリもありますが、菊芋そのものは滅多に売られていません。

菊芋を植えようと思いましたが、菊芋は土の栄養分を莫大に吸収するため、他の作物から離した方が良いというアドバイスを受けたので、まだ開墾していない場所を新たに耕しました。

菊芋の種芋を50個植えました。

小石がゴロゴロ入っていますが強く育ってくれるといいです。

※本記事のトップの写真は大木の枝を剪定してくれているおじいさんです。

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