肌の常在菌を大切に

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私たちの肌には約1兆個もの常在菌がすんでいます。

一番多い「表皮ブドウ球菌」は汗や皮脂を分解して弱酸性の脂肪酸をつくって、私たちの肌を弱酸性に保つことで悪玉菌の繁殖を防ぎ、皮脂膜をつくるのを助けてくれたり、天然の潤い物質であるNMFもつくり出してくれています。

悪者扱いされる「アクネ菌」も過剰に増殖しなければ普段は毛穴の皮脂を分解して酸性の脂肪酸とグリセリンを作り出し、肌を弱酸性に保ったり、しっとりさせるお手伝いをしてくれます。

ただし皮脂が増えすぎるとアクネ菌が異常繁殖し、ニキビを作ります。

アクネ菌は本来善玉なのですが、バランスが大切なのです。

黄色ブドウ球菌は表皮を傷つける毒素やタンパク質を分解する酵素を持っているので、増殖すると炎症やかゆみの原因になりアトピーの症状を悪化させる菌ですが、善玉菌が多くいる肌はアルカリ性の環境を好む黄色ブドウ球菌が繁殖するのを抑えてくれています。

洗顔して菌たちが一時的に減少しても、30分も経てば毛穴などに残っていた菌が増殖します。

しかし、油と水を混ぜ合わせる乳化剤である合成界面活性剤の多い洗浄剤で洗いすぎると皮脂が過剰に奪われ、水分を保持する角質層の細胞間脂質まで減少してしまうことがあります。

こうなるとバリアが慢性的に薄くなり餌がないので善玉菌たちも減少し、乾燥肌、かゆみ肌、シワの原因となります。

また化粧品に含まれている防腐剤も問題です。

パラベンやフェノキシエタノール、安息香酸Na、ソルビン酸Kなどの強めの防腐剤は肌の常在菌に対して悪影響を及ぼす可能性があります。

肌の常在菌を育むために大切なこと

  • 顔を洗いすぎない
  • オイルクレンジングなど合成界面活性剤の多いクレンジング剤を使用しない
  • 鉱物油やシリコーンオイル、合成ポリマー(カルボマー)など菌がエサにしづらいものを肌につけない
  • 洗顔パフや洗顔クロス等で顔をゴシゴシこすりすぎない
  • クレイなどの剥離性パックやピーリングを頻繁にしない
  • 基礎化粧品なのに使用期限が未開封で3年あるようなコスメを使わない

私は朝の洗顔はぬるま湯だけにしています。

夜の洗顔は肌に優しい(防腐剤や酸化防止剤、界面活性剤などをカットしている)固形石鹸のみを使用しています。

肌の常在菌に感謝し、常在菌を大切にすることで、肌に優しい生活を送ることができます。

参考になれば幸いです。

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