人生初の田舎暮らし自給自足初心者の私にとって、知らないことばかりですが、近くの畑のおじいさんの知恵に大変助けられています。
前回の記事で取り上げたおじいさんから得た知恵を記事にしてみました。
テコの原理を利用し、大きな力を発生させる
テコの原理を利用すれば小さな力でも大きな力を出すことができます。
●茅株の抜根
ショベルカーでしか抜根できないと思い込んでいましたが、写真のようにテコの原理を利用すればスコップでも抜根することができました。
●車のタイヤ交換
ホイールのナットを外す際、ナットが強く締まりすぎていてレンチがびくとも動かなかったので、外せませんでした。
しかし、レンチの取っ手に空洞の長い筒(ポール)をかぶせ、レンチを延長することで、力不足の私でもナットが動き、外すことができました。
●ポールを伸ばす
木の枝と枝の間に解体したビニールハウスの骨組みの湾曲したポールを挟み、ポールの端を持ちながら、テコの原理で調節しながら伸ばすことができました。
ビニールハウスの骨組みを再利用
ビニールハウスの骨組みを解体し、テコの原理で伸ばしたポールをイノシシ避けの網を固定するために再利用しました。
ポールを地中に差し込む際、高いので脚立に乗りながら、ポールをかけやで叩いていくと、ポールはスムーズに地中に入っていきました。
短く切ったポールは農作物のラベルに使用する予定です。
メジャーがなくても指や足で長さを測る方法
手を思いっきり開き
親指の先端から小指の先端までの長さ
親指の先端から薬指の先端までの長さ
親指の先端から中指の先端までの長さ
親指の先端から人差し指の先端までの長さ
を覚えておくと、メジャーを持ち歩かなくても、上記の長さを目安に、大体の長さが分かります。
たとえば種蒔きの際、種の間隔は、メジャーで測らなくても、手で大体測ることができます。
立って足を開けるまで開いた長さも覚えておくと畑の大体の長さも測ることができます。
ネズミや虫の侵入防止
古い家の構造上、外壁の下の方に大きな隙間が作ってありました。
おじいさんから、虫やネズミが多いので、侵入される場合があるので隙間を塞いだ方が良いとアドバイスをもらいました。
通気口が数箇所あるので塞いでも湿気は大丈夫とのことでした。
板と釘、金槌さえあれば塞ぐことはできます。
ホームセンターなどで、さまざまな大きさの板が売られています。
廃材があれば、それを再利用するのも良いかと思います。
シロアリ対策
小範囲ですが、家の外側の目立たない一部がシロアリに食われていて驚きました。
小範囲なので、大事には至りませんでしたが、おじいさんは、対策として家の外側の下側の木の部分全部に木材防腐剤を塗ってくれ、特に食われた部分は念入りに塗ってくれました。
その後、天気の良い日に更に上から全体を二度塗りしてくれました。
二度目からは申し訳ないので私と母が代わると言っても、臭いし手に薬品が付くからと言って、プロフェッショナルな塗り方であっという間に塗ってくれました。
また、切った木を家の軒下などに直置きしておくとシロアリが群がり、家の方にも移ってくる可能性があるということで、切った木は家の近くに直置きしない方がいいとアドバイスをもらいました。
ネジ穴が潰れたときの対策
ネジ穴が潰れ、ネジが取り付けられなくなった際、マッチ棒の木の部分をハンマーでネジ穴に打ち込むと、再びネジが使えるようになるそうです。
道具置き場
物置をまだ作っていないので、道具は家の外壁にもたれかけさせていたところ、おじいさんが取りやすい場所に板をつけて、そこに釘を打って道具をかけるようにしてくれました。
切った枝をさらに短く切る
切った枝をさらに短く切る場合、ノコギリしか思い浮かばなかったのですが、ナタで数回叩くと切れるそうです。
山歩きのコツ&コシアブラの木
道がなく、急勾配の山を登る際は、一直線で登るのではなく、横にジグザグ登る方が体力を消耗せずに済みます。
おじいさんとコシアブラの若芽を採取するために急斜面で山道のない山を登りました。
私は落ち葉で滑りそうなので木につかまりながら、息切れをしながら亀のようにゆっくりゆっくり登りました。
そんな私とは裏腹に、70代半ばであるにも関わらず、木にもつかまらず飛ぶように山を登っていくおじいさんの後ろ姿はまさに忍者そのものでした。
途中、動物のフンを見かけた所、おじいさんがたぬきと鹿のフンだと教えてくれました。
山頂に近づくほど、コシアブラの木が沢山ありました。
樹高が高い木は、若芽を採取するにも、手が届かないので、木を折らないよう少しずつ倒しながら若芽を根の付け根からもぎ取り、採取します。
コシアブラの木は細いので人の手でも倒せます。
木の先端にロープをひっかけて倒して採取する方法もあるそうです。
コシアブラの若芽を全て摘んでしまうと木が枯れてしまうので小さい若芽は残しておきました。
後に、コシアブラの若芽の根元についているはかまを取り除き、キレイに洗い、天ぷらにして食べたら、ふわっとコシアブラの香りがして、とても美味しかったです。
ミニ田んぼ作り
田んぼは敷地内には無いので諦めていましたが、1m✖️2mぐらいの小さな田んぼを作り、試してみないかと知恵を頂き、現在製作中です。
さらさらの土だと水が浸透し、田んぼに向かない場合もあるそうですが、幸い掘った場所は粘土質に近い土でした。
深さ30cmぐらい堀り、土を取り除いた後、底と側面を叩いて固めました。
側面はかけやで叩き、底はおじいさんの手作りうすで叩きました。
手作りうすは、伐採してあった木であっという間に作ってくれました。
苗は近所の田んぼをやっている方が無償で分けてくれるそうなので感謝しかありません。
今日は雨でしたが、止んでから時間が経っても、雨水が引かないので、土固めはうまくいったのかもしれません。
重いものを無理して持たない
重いものを無理して持つと、腰を痛めます。
一度、腰を痛めると一生引きずるそうなので重い物を扱うときは慎重に気をつけていきたいと思います。
おじいさんから教えて頂いた知恵を参考までに書きました。
PS
以前、ジャガイモを植えた後に雪が降ったので、芽が死んでいないか心配していましたが、先日、無事ジャガイモの芽が出てきたので本当に嬉しかったです。
ブルーベリーも無事に育っています。
標高の高い山の中なので、4月中でも雪や霜が降ったりするので、直播きは完全に暖かくなってからにしようと思っています。
ここは十数年ぶりの再生の畑になるので、無農薬はもちろんのこと、無肥料、直播きで試してみる予定です。
成功するとは限りませんが、今後学んだことを記事にしていけたらと思っています。