野菜は残留農薬のない無農薬のものを選ぶことは非常に大切ですが、できる限り無肥料の方が良いです。
有機肥料も植物性肥料を少量使う程度ならいいのですが、
動物性の堆肥を使っている場合は動物のエサが遺伝子組み換え飼料や除草剤がまかれた牧草だったり、抗生物質やホルモン剤が投与されていたりするので、糞そのものが汚染されている可能性が高いです。
そしてこれらの糞をよく熟成させずにバイオで短期に発酵させた堆肥が増えているため、毒性が抜けないまま畑に使われていることもあります。
動物に劣悪なものを食べさせているので、人間も劣悪な野菜を食べることになるのです。
また、有機肥料、化学肥料に限らず、肥料をたくさん与えすぎた作物は「硝酸態窒素」が増えすぎて、これが体内でタンパク質と結びつくとニトロソアミンと言う発がん物質になってしまいます。
硝酸態窒素が多い野菜はやけに緑色が濃く、少し苦味もあって、あまり美味しくありません。
また硝酸態窒素が多い作物には虫がつきやすく病気にもなりやすいので農薬も多く必要になりますが、
それでも無農薬で頑張れば植物そのものが身を守るために有害物質を作ってしまうこともあります。
なのでできる限り、無肥料の野菜を選びたいところです。
また、野菜の種についてですが、最近の野菜はほとんどがF1種と言う品種改良された一代交配種ばかりです。
画一的な形と味と収穫量で失敗が少ないのですが、この種からできた作物から種をとっても、次世代では性質が崩れてしまうので、毎年、種を買うことになります。
それに対し、在来種は農家さんが10年以上、種取りを続けて、品種改良せずに命をつないできた種です。
命の連続性のある種で、人工的な操作が加えられていないので種取りを繰り返すことによってその畑の土に適応し、その畑独特の味わい深い作物ができるようになります。
「在来種」で検索すると在来種を売っているサイトが出てきます。
できる限り、無農薬無肥料で在来種の野菜を食べるように心がけたいところです。
野菜は自然栽培のものを購入するか、自分でつくるのが一番安心です。
(参考記事 野菜、果物の農薬には要注意! )