昨日の記事「腸内フローラは免疫も左右する」にも、少し出てきた「短鎖脂肪酸」について記事にしました。
腸のアンチエイジング物質として、注目されているのが短鎖脂肪酸です。
食べ物にも含まれていますが、腸内細菌が腸でつくり出すものが何よりも重要です。
短鎖脂肪酸には酢酸、プロピオン酸、酪酸などがありますが、腸内を弱酸性の環境にすることで有害な菌の増殖を防ぎ、腸の粘膜の栄養源になり、蠕動運動を促進するので便秘の解消にも効果があります。
そして、短鎖脂肪酸は余分な脂肪の取り込みをブロックし、筋肉に作用して脂肪を燃やすので、食べても太らない身体をつくります。
短鎖脂肪酸が増えるとインスリンの分泌も良くなることから糖尿病や糖化にも効果が期待できます。
その他、アレルギー反応を抑えたり、セロトニンを増やしたり、抗がん、抗炎症など様々なパワーがあります。
以下、短鎖脂肪酸を増やす食べ物を紹介します。
水溶性食物繊維
海藻、寒天、エシャロット、納豆、オクラ、ごぼう、アボガド、モロヘイヤなど水溶性食物繊維を腸内細菌が発酵させることで短鎖脂肪酸をつくる。
大麦β-グルカン
世界最古の穀物とされる大麦には、約10%の食物繊維が含まれるが、そのうち半分がβ-グルカンという水溶性食物繊維。
これを腸内細菌が発酵させると短鎖脂肪酸を劇的に増やせる。
黒酢、酢、バルサミコ
酢酸という短鎖脂肪酸が多いので、腸で吸収されると粘膜を回復させ、悪玉菌の増殖を防ぐ。
レジスタントサーチ
冷やご飯、冷製パスタ、冷麺などに多い消化されにくいでんぷん質。
小腸で消化・吸収されずに大腸まで届くことで、腸内のビフィズス菌などがこれを食べて短鎖脂肪酸を増やす。
オリゴ糖の多いもの
オリゴ糖を分解する時にも、短鎖脂肪酸をたくさんつくる。
玉ねぎやバナナ、蜂蜜、大豆、ごぼう、味噌、ヤーコン、アスパラガスなど。
短鎖脂肪酸を増やす食べ物を積極化に摂り入れたいところですが、オーガニックのものを選ぶようにしましょう。
私は酢が大好きで、よく、食事に酢を使っているせいなのか、たくさん食べても太りません。
(酢の選び方 調味料の特徴と選び方(味噌、醤油、みりん、酢、塩))
野菜は自然栽培のものを購入するか、自分でつくるのが安心です。
(参考記事 野菜、果物の農薬には要注意! )