※前回はこちらから→壮絶パワハラ体験談 ①
Aは最初の2週間は普通に接してきましたが、私のことを一日中見ているのでキミが悪かったです。
その内、徐々に細かいことで責めてくるようになりました。
さらにわざと私が仕事でミスをするように先回りして仕向け、ミスをしたら鬼の首でもとったかのように皆の前でネチネチと長時間責めたててくるのです。
その責め方がうますぎるのです。
そして必ずと言っていいほど、私がいかに価値のない人間であるかを刷り込んでくるのです。
少しのことでは動じないはずの私でもかなり参りました。
(当時はAにミスするように仕向けられていることすらも気づけませんでしたが、Aとの縁が切れてから、客観的に当時のことを思い出し、はめられていたことに気づきました)
ちなみにパワハラのターゲットでない人が私と同じミスをしても責めません。
みんなで組まれて反撃されないように常に計算しているのです。
いま思い返すと四六時中、私の行動を監視しており、責めるネタを常に探していました。
Aが責めてくる内容は本当にくだらない、どうでも良いことだったと後になって気がつきました。
本当に私の行動は私以上にくわしいので、不気味でした。
Aは日中、パワハラのターゲットの行動を監視しているため、自分の業務は疎かになっていました。
私が帰宅後にようやくAは自分の業務にとりかかるのか
Aからのメールはいつも深夜の2時頃飛び交っていました・・・
睡眠時間を削ってまでパワハラに生きがいを感じるなんて・・・理解不能です。
大手企業ならではのことかもしれませんが、仕事上、どの資料を提出するにも上司であるAのサインが必要です。
どんなに完璧に資料を作成しても必ずイチャモンをつけてサインをしないでネチネチと責めてくるため、仕事が全然進みません。
それで人が足りないと、他部署から生贄をもらい、パワハラをするという悪循環を繰り返していたようです。
あまりにも私の資料にサインが入らないので、それを見かねた先輩がこっそり私の代わりに資料を作成してくれましたが、私が作成した資料だと思い込んでいるAはあいかわらず資料をコテンパンにけなしてサインをくれません。
資料の良し悪しは関係なく、資料を作成した本人がパワハラのターゲットであればサインを入れずにネチネチと責め立てます。
1日10回は呼び出されてネチネチと皮肉や嫌味をたくさん言われ、いかに私が価値のない人間であるかを刷り込まれ、仕事はスムーズに進まず、やることばかりが増えていきます。
そんな日々が半年ぐらい経過したころ、私は精神的にかなり病んでしまい、自信もなくし、自分が大嫌いになっていました。
パワハラをされる内容は技術員としてのスキル向上には直結しない、どうでも良いこと(例えば資料作成に関してのイチャモンは句読点の位置や有無、改行する箇所等)が多かったのです。
学会に提出する資料なら句読点の位置や改行は重要なのはわかりますが、作業員に依頼する資料で、内容さえ伝われば問題ない資料です。
イチャモンをつけられたところを修正したら、また別の箇所をイチャモンつける。
その繰り返しのため期限が来ても資料をなかなか提出できないため、作業員は私に事情を聞いてきて、私が上記のことを伝えたらものすごく同情してくれました。
ちなみに技術の知識は一つも教えてくれたことはありません。
一度ふざけた声で嘘を教えられたことはありました。
またトイックの勉強はする必要はないとまで言われました。
(トイックの点数は昇格に関係するからだと推測)
また昼休み中に、勤務中に覚えた知識を忘れないようにノートにメモをしていただけで、「昼休みに仕事をするのは法律違反だ」と激怒されました。
自己啓発だと言っても全く聞く耳を持ちません。
そのくせAは昼休みに私にイチャモンをつける電話をかけてきます。
また勤務中でも私がノートにメモする度にメモすることを邪魔してきます。
なぜなのか、いまだに理解できませんが、私のスキルが向上したり、昇格されては困るみたいです。
また私の人間関係がこわれるようにも仕向けてきました。
Aから決まった日時の会議室の予約を命令されたので、すぐに会議室の予約の電話を入れたところ、すでに先客がいて空いていないとのことでした。
そのことをAに伝えたら何がなんでもその日のその時間、その会議室の予約をしろと激怒して責めてきます。
さらに「会議室の予約を管理している部署にもう一度電話をして、会議室が埋まっている理由を問いただして、責め続けろ」と命じてきます。
さすがにその命令は従えなかったので別の建屋の会議室を予約してAを何とか納得させました。
その時の私とAのやり取りを見ていた人の話によると、そのやり取りだけで2時間経過していたそうです。
また会議の時に使用するホワイトボードの複数のペンの内、1本がインク切れのため、書けないのがありました。
会議前に事前にペンが書けるかどうかをチェックして、なぜ新しいペンを調達しなかったのか?とネチネチ永遠と責められました。
他の人には一切責めません。
みんなで組まれないように常に計算しています。
お菓子の配り方にも大激怒されたことがあります。
作業員から旅行のお土産のお菓子を私のグループのみんなに配ってほしいと渡されました。
箱を開けるとひとつひとつが袋に入っていないお菓子でした。
皆の机にティッシュをひいて置いていこうかと思いましたが、お菓子に直接手が触れるのと、汚れた机もあるので、グループのみんなには箱から直接取ってもらうことにしました。
私の行動を常に監視しているAはみんなの机にお菓子を置かなかったことを大激怒してネチネチと長時間責め続けてきました。
その時は泣きそうになりましたが、泣くのをなんとかこらえました。
上記のようなエピソードが一日に何十回と発生するので、私のストレスも半端なく、無能な自分が許せなくなったり、生きるのが本当につら過ぎてボロボロでした。
いま冷静に思い返せば、パワハラの対策はいくつか思いつきますが、当時は自分がパワハラ被害者であることすら気づけず、こんなことで注意されるのは自分が無能だからだと自己否定感でいっぱいでした。
自己嫌悪でいっぱいになり、リスカしたい衝動にまでかられ、母に止められ、事なきを得ました。
また当時の私は会社という閉ざされた空間の中で、この会社が自分の人生のすべてだと本気で勘違いしていました。
なので社内でどんなに理不尽でつらく悲しい思いをしても、ぐっと耐えなければと、ある意味会社に洗脳されている状態でした。
会社から一歩出た世界は果てしなく広く、何も同じ会社で定年まで働かなくても、逃げ道や生きていく選択肢はたくさんあるのに、そんな簡単なことにも気づけませんでした。
(過去記事 今いる環境で苦しんでいる人たちへ「そこだけがあなたの居場所ではない。逃げてもいい。別の居場所を見つけてね」をご参照ください)
今なら思いつくパワハラ対処方法
Aは自分より上の立場の人にはへこへことゴマをすり低姿勢で従順な態度なので、一見パワハラをするように見えないのでパワハラの証拠が必要です。
Aにパワハラされている一部始終を録音して、Aより上の立場の人に報告する。
もし対処してくれなかったら、さらにその上に報告する。
そして労働組合や人事にも報告する。
当時は録音が社内で禁止されていましたが労働組合や人事に「生きるのがしんどいこと」を説明し、パワハラを証明するために、そして生きるためにも録音の許可をもらう。
命がかかっている緊迫感を目にしたら、自殺でもされたら困るので許可を出すと思います。
Aのような人間は出世欲が人一倍強いため、上司からの評価が落ち、出世に響くことを一番恐れています。
そのため、すぐ上に報告する雰囲気を出すと怖がって手出しできない奴だと後になって気づきました。
続きます。→壮絶パワハラ体験談 ③